4929 アジュバンコスメジャパン

先々週、アジュバンに惚れたと書いてから理由をもう少し詳しく書いてみようと考えていました。
まとめるのにちょっと足踏みしていましたが、タイミングよくフィスコの最新レポートが出てたのでこれを参考・抜粋して書きます。
(★~★はコメント)

フィスコ企業調査レポート
最新(2014/6/20)  過去(2014/2/28)  過去(2013/8/5)

■会社概要

・20年にわたり安心安全を基軸とした「ものづくり」にこだわる
創業以来、人間が本来持っている自然治癒力に着目し、「ノンオイル、ノンアルコール」「糖、ミネラル」にこだわり、健やかで美しい「肌」「髪」をサポートする安心安全な化粧品開発を目指し、サロン向けに販売。消費者のナチュラル志向の高まりに加え、アレルギー疾患等の罹患人口が増加傾向にあることなどが業績面での追い風。

★大人のアトピー性皮膚炎が増加
12年間で30代では1.5倍に増加。40代以上では3.4倍(50~64歳では2位のアルツハイマー病を上回る1位)
※厚生労働省の患者調査(1999年と2011年の比較)★

★開発者はアトピーの権威で行列のできる皮膚科医
有害な化粧品が市場に出回る中、年々増えるアトピー性皮膚炎の患者さんたちに安心して薦められる化粧品を作れないかと、診療が終わってから毎日手作りしていたのだそうです。それが評判で製造が追いつかなくなったとき(特許取得後)、何件か有名な化粧品会社から製造販売のオファーがくるが、信頼できるアジュバンを選んだとのこと★

同社は「美容サロンとともに栄える」ことをモットーとしており、美容サロンとの競合や利益相反は極力避けるという方針。このため、国内での商品の直販(店舗、eコマースなど)は行っていない。

★実直さはこのインタビューでも伝わってきます
ビジネスモデルに影響するネット不正流通排除の強化を望みます★

・登録サロン数の増加が業績をけん引するストック型ビジネス
当初は知り合いの美容室を顧客としてクチコミで評判が広がり、サロン(理美容室やエステティックサロン)での採用が拡大。その後、主要都市で営業拠点の整備を進めて販売チャネルとなるサロン数を積み上げ、2014年3月期末のサロン数は6,399店(自社営業での直接販売が962店、53社の代理店経由では5,437店)。

★全国の理美容店は約27万5千店、理容と美容の割合は約4:6(平成24年経済センサス-活動調査)★

・上場企業でスキンケアとメイクアップを扱うのは同社だけ
業務用化粧品市場の同社のシェアは国内13位。同業で上場しているのは4919ミルボン(1位)、4923コタ(9位)。3社の売上規模を比較すると同社は3位となるが、スキンケアとメイクアップを扱っているのは同社だけで、同市場におけるこの分野では国内4位。
ヘアカラー剤とパーマ剤の進出(中計)で、業界トップのミルボンの商品ラインアップをすべて取り扱うことになり品揃えの面ではミルボンに勝り、事実上のフルラインアップとなる。

★スキンケアとメイクアップ分野が強み、主力「AEシリーズ」の4種は3年連続モンドセレクション金賞、1種が2年連続最高金賞★


■上場同業他社比較 

※今期四季報データを使用、株価は6/20時点

         ミルボン  コタ  アジュバン
営業利益率  17.9%  17.2%   21.7%
ROE       11.7%  11.3%   14.6%
ROA       10.1%   9.0%   11.8%
RER       22.1倍  22.3倍  11.1倍
PBR       2.6倍  2.5倍  1.6倍
配当利回     2.0%   1.4%   2.6%
優待利回     2.9%   1.9%   5.5%
(100株)    
自己資本比率 86.6%   79.5%   81.0%
有利子負債    0     0     0

★最も利益率が高く最も割安、ここ最近でコタがミルボン並みのPERとなったので次はアジュバンの水準訂正に期待★


■中期経営計画

・新中計では成長率が大きく加速
同社は2015年3月期から2017年3月期までの中期3ヶ年計画を策定。
2014年3月期を起点とする3年間の年平均成長率は、売上高が12.9%、営業利益が18.4%、当期利益が18.2%。
2011年3月期を起点とする2014年3月期まで3年間の年平均成長率は売上高が4.0%、営業利益が0.7%、当期利益が2.3% だったことと比較すると、成長率が大きく加速する計画。

★最終年度2017年3月期の数値目標は2014年3月期比で、売上高が44.1%、営業利益が66.1%、純利益が65.1%増★

・業務用カラー剤・パーマ剤の投入とアジア進出で収益拡大
新分野への進出は、業務用カラー剤(下期)とパーマ剤(来期中)を発売する計画。海外展開は、香港に1号店として2014年1月ショッピングモール「iSQUARE」にオープン。日本とは異なり、一般消費者に直接販売する事業モデル。店舗数は中期経営計画の期間中に5~10店舗の出店を目指す。

★カラー剤の今期計画300百万円は同社代理店カラー剤売上の約6%(2017年3月期950百円、同20%)、堅い数字とのこと(説明会より)★

・業務提携でマーケティング力を強化
2010年に美容室の顧客管理システムを手掛けるエクシードシステム株式会社(①)に加えて、2014年4月に株式会社ケイアートファクトリー(②)との資本業務提携。
①の提携は「MAP システム」による経営サポート。これはクラウド型のサービスでサロンに無償で提供(※サーバー保守管理費のみ)。
★2013年3月ショッピングサイト機能追加★
②は美容室に特化した販売促進コンサルティング会社。
★【四季報コメント】同社顧客美容室2200カ所が当社製品新販路になる一方、当社顧客に同社の予約システムを推奨★

・美容業界にイノベーションを起こす長期30年ビジョン
マーケットの声に応えた商品開発とサービス提供⇒業界における優位なポジション確立(★中計はこの段階のスタート★)⇒サロンと一般企業との雇用格差是正


★最後に★

私はアジュバンのシャンプーを約6年愛用しており、登録サロンを10年以上利用しています。
愛用者としてのここの印象は、まず顧客満足度が高くてリピーターが多い(みんな大好きアジュバンって感じ)。そして、それを販売するサロンの方も同様に愛用している方が多く(これかなり重要)、その方々から高い情熱を感じるという点です。
毎年2月に開催している全国ゼミナール(サロンの成功事例を他サロンと共有するフィードバックや売上コンクール・POPフォトコンテストの表彰式など)や、日々行われているセミナーや勉強会の記事等からも、高い意識を感じます。

商品力に不安はないので、あとは一般的な認知度(ブランド力)の向上だと思います。香港については全然わからなかったので調べてみましたが、アジアの市場規模は年々拡大していてある調査ではあと20年は延び続けるというほど魅力的らしいです。
またアジュバンはすでに登録サロンが香港に何店かあって、そのうちの1店は6000以上の登録サロン中で5位の売上(単店部門)だったようです。その店は香港に限らず世界中から購入があるようで、すでに商品自体は海外進出していることが確認できました。

個人的に今期の計画は上振れると思っています。前にも書きましたが、私がいま一番注目しているのはここまで書いたこと以外で、6月に発売した炭酸化粧水が絶好調なことです(リニューアルした石鹸も好調)。サロンスタッフへの先行発売時で大好評、一般発売前の予約段階で欠品し、発売日を過ぎても入荷していないサロンも多く、早めに入荷したところもすぐに売り切れている様子(次の入荷は7月らしい)。

それで会社計画を確認してみたのですが、今期売上増額の内訳は8割弱が新規事業(カラー剤・海外等)が占め、既存事業は2割強となっています。さらにこの既存事業のシリーズ別の売上を見てみると、これがおそらく該当するスキンケア全体で+2.7%(+57百万)です。私は1つ桁が変わると考えています。
スプレータイプ(手軽)で様々なシーンで使える点でシャンプー等より回転率が高いと思いますし、全身に使えるプレ化粧水という位置付け(新習慣)からも、リニューアル商品とは別物で新規のロングセラーとなることを想像しています。直近の課題は安定供給ですね。(私も使ってみたいのですが入荷待ちでまだ入手できていません…)

以上、長々と書いたうえにかなりポジティブに偏った内容かもしれませんが、資金効率云々は置いといて、愛用者兼株主としてアジュバン(と登録サロン)を長期的に応援したいと思っています。


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